三菱デリカD:5
初度:令和1年7月
型式:3DA-CV1W
距離:80,000km
いつもご利用頂いている山形県河北町のお客様、車検でご入庫いただきました。
こちらのデリカD:5はクリーンディーゼルエンジンのため、フューエルフィルターが定期交換部品のひとつとなっており、この燃料フィルターのメンテナンスを怠るとエンジン自体の故障の原因となりかねません。
そのため交換目安はメーカー指定で45,000km走行毎となっております。
それなのに…
デリカのエンジンルームの構造上かなり奥まった箇所に設置されていて、定期交換部品とはいえその交換作業は一筋縄にはいきません。
まずは燃料フィルターを目指してワイパーモーターやリンク、カウルトップを取り外していきます。
やっと目的の燃料フィルターを取り外せました。
少々中身が見ずらいですが、写真に写っている左が取り外したフィルター、右が新品フィルターです。
今も昔も変わらずディーゼル車にとってこの燃料フィルターのメンテナンスはとても重要で、より精密化されたクリーンディーゼルにおいては尚更のことです。
メーカーも推奨ではなく指定しているほどですので、お車のためにも定期的な交換をオススメします。
雪国東北では融雪剤の影響で下廻りがとてもサビやすいです。
なかなか普段お車の下廻りを確認させることもないかと思いますが、定期的にメンテナンスしてる車とそうでない車は経年での差はやはり明確に出てきます。
車検の度にでも下廻りの防錆塗装をオススメしております!
アイドリング時なにやら「カカカカ」と金属的な異音がするとのご相談。
こういった異音点検は原因特定まで至るのが難しいケースもあり、整備士としての知識と経験と鋭い勘が必要とされます。
エンジンや足回りなどを探る前に、まずはお客様から具体的な内容についてヒアリングを行います。
今回の原因はマフラーの吊りゴムが伸びて、アイドリングの振動でサポートの金属部が接触して音が出ていたようです。
写真では少々分かりづらいですが、マフラーを揺するとサポートに大きなクリアランスができております。
吊りゴム交換で無事に異音も解消しました。
今回こちらのお車は後席2,3列を取外して、構造変更を車検のタイミングで行いました。
というのも、構造変更をするとその時点で残りの車検がリセットされてしまうので継続検査と同時に進めるのがベストとなるからです。
➤構造変更の詳細についてはコチラ